2012年11月29日木曜日

時々、自然光で


風のない晴れの日には、倉庫の照明を落として、倉庫横の鉄扉を開けることがあります。
扉から射し込む陽の光は、藍染そのものの色合いを際立たせてくれます。
247枚の藍染布が不思議な量感を感じさせてくれるのも自然光ならでは。
光の状況によっては、床面や白い壁面が青く染まることもあります。

自然光に切り替えるのは長くて数分です。
風の強い日や天気の悪い日、来場者の出入りが頻繁な時には行いません。
条件が整った時だけ見ることが出来る「屋内展示」の別の表情です。

2012年11月22日木曜日

阿波藍アートプログラムの11月23日臨時休館について

11月23日(金・祝)は
阿波藍アートプログラム「屋内展示」を臨時休館させていただきます。
この臨時休館は音響システム等のメンテナンスによるものです。
来場を予定されていた皆さまにはご迷惑おかけしますが、どうかご了承ください。
翌24日(土)からは通常どおりオープンいたします。

2012年11月14日水曜日

阿波藍国際研修会の参加者募集

阿波藍国際研修会の参加者募集を開始しました。
参加申し込みを受け付けているのは、研修会1日目の11月24日(土)です。
当日は現地見学として、徳島で阿波藍(すくも)づくりの伝統を受け継ぐ5軒の藍師を巡り、
日本の藍染めを支える技の現場を体感していただくほか、
四国大学 藍の家では古布のコレクション解説を通して、
時代に流されない藍の美しさに触れていただけます。
定員に限りがありますので、参加希望される方はお早めにお申し込みください。

2012年11月6日火曜日

音のこと


「屋内展示」の会場では様々な音が聞こえてきます。
音響製作はサウンドアーティストのノルベルト・ハーバーによるもので、
彼が自作したコントロールユニットを経て、9つのスピーカーから出力されています。

会場に流れる音の最大の特徴は、来場者の影響を受けて変化する、ということです。
10カ所に設置されたモーションセンサーが来場者の気配を感知して、
まるで話しかけるように人の声や音が聞こえてきます。
藍を栽培する農家の声、すくもを作る藍師の声、布を染め上げた染師の声、、、
藍の刈取機の音、寝床での切り返しの音、藍建ての音、染料液の滴る音、、、

センサーの反応がすぐに現れない音も3種類あります。
まず1つめは、BGMのように流れる長く響く音。
この音は会場内の藍葉が育った上勝町で夕方流れるチャイムをベースに製作されました。
春から夏にかけて藍が成長しながら聞いていた音です。
2つめは、せせらぎの音。
これは、吉野川第十堰の水音。阿波藍を支えた吉野川の流れです。
3つめは、インディアナ大学構内の藍畑の音。
企画監修を務めたローランド・リケッツの藍畑にマイクを設置して、
リアルタイムで倉庫内に音を引き込んでいるのです。

「屋内展示」の全ての音は長いスパンで変化していきます。
センサーが感知した情報は少しずつ蓄積され、音に緩やかな影響を与えてくれるのです。
人が関わることによって常に変化していく様子は「伝統」そのものと言えます。